ABCD-GENE Scoreを用いたPCI後の抗血小板剤の選択

ABCD‐GENE Score and Clinical Outcomes Following Percutaneous Coronary Intervention: Insights from the TAILOR‐PCI Trial
Capodanno D, Angiolillo DJ, Lennon RJ, Goodman SG, Kim SW, O’Cochlain F, So DY, Sweeney J, Rihal CS, Farkouh M, Pereira NL. J Am Heart Assoc. 2022 Feb 15;11(4):e024156.

TAILOR-PCI試験の事後解析(post hoc analysis)で、clinical factorとgenetic factorを含めたABCD-GENE Scoreを用いた検討。ABCD-GNEN Scoreが10以上の群はそうでない群と比較して、1年後の心血管死・心筋梗塞・脳卒中・ステント血栓症・重度虚血再発の複合エンドポイントのリスクが高かった。一方で、遺伝子検査に基づき経口P2Y12阻害薬を選択する治療戦略を行ったグループではABCD-GENE Scoreの高い群とそうでない群でエンドポイントに差はなかった。
ABCD-GENE Scoreを用いたテーラメイドな薬剤選択の精度を高めるには前向きな検討が必要である。

*TAILOR-PCI試験:急性冠症候群(ACS)または安定冠動脈疾患(CAD)で経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けたCYP2C19機能喪失型(loss-of-function:LOF)の保有者において、遺伝子検査に基づき経口P2Y12阻害薬を選択する治療戦略は、従来のクロピドグレル療法(遺伝子検査なし)と比較し、心血管死・心筋梗塞・脳卒中・ステント血栓症・重度虚血再発の複合エンドポイントに関して、統計学的な有意差を示さなかった。

発表・文責 大坪
                              

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この記事を書いた人

佐賀大学医学部循環器内科ドクター

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