Heart failure with preserved ejection fraction: An alternative paradigm to explain the clinical implications of atrial fibrillation
Heart Rhythm O2. 2021 Dec 17;2(6Part B):771-783.
Jonathan P. Ariyaratnam, MB, BChir, Adrian D. Elliott, PhD, Ricardo S. Mishima, MBBS,
Celine Gallagher, PhD, Dennis H. Lau, MBBS, PhD, FHRS,
Prashanthan Sanders, MBBS, PhD, FHRS
心房細動とHFp EFの共通する因子にfocusしたReviewを取り上げられました。
心房細動とHFpEFは、メカニズムの面で密接な関係にあります。両疾患とも共通の心血管系リスク因子の存在によって引き起こされ、心房心筋症とも関連が報告されています。
共有されているメカニズムは全身の炎症、心内血行動態の変化、微小循環障害、心筋線維化などで、AF・HFpEFそれぞれの増悪にも相互に影響し合っています。今回のReview paperでは、その概説を各メカニズム毎にエビデンスを交えて議論されています。
また、最近話題となっている左房心筋症に関しては、AF症例・HFp EFの両者で共通する病態の一つで、死亡率上昇・運動能低下とも関与が示されています。治療に関しても言及がされており、血栓症予防のため抗凝固療法の有用性、レートコントロールによる左室保護などのに関するdiscussionが展開されました。
本論文のでも取り上げられた左房心筋症に関する院内データを共有し、そのデータも合わせてdiscussionを行いました。
発表後の議論としては以下の通りです。
・HFpEFにおける心房心筋症
・HFpEFにおける、左室機能と今回の議論の関わり
・Rate controlをすることでの効果
・心臓周囲脂肪の意義について
発表:高橋先生 文責:吉岡